2011/05/27

South Dakotaより

 アメリカ二度目の長澤です。今回はSouth DakotaSioux Fallsという町から車で40分離れた、度・田舎の病院で実習をしています。病院のまわりは見渡す限りの田んぼと小さな集落があるだけで、ここの施設には外来、救急、病棟、長期療養所があり医師は3人、看護師10人(くらい?)、その他職員50人(くらい?)が勤務しています。

 実習内容は主に見学ですが、外来で初診がくると問診診察/プレゼン、入院患者が入ると問診診察/カルテ記入をしています。言うまでもありませんが、問診診察/プレゼンでは馬場先生の授業がとても役に立っています!数をこなすうちに大分上達したように思います。しかしStanfordでもそうでしたが、英語でのカルテ記入が困難を極めています。僕は順天堂では医者が書いたカルテをもとにしてなんとなく1号紙を書いていたのですが、アメリカでは白紙に新規入院はH&P (CC, HPI, All, Meds, PMH, FH, SH, ROS, PE, Result, Problem list, Assessment, Plan)を、継続入院はProgress note (SOAP)を自分の力で書かなくてはなりません。しかもAssessment & Planは自分で病態/薬/投与方法/投与量/投与期間を調べて記入します。カルテ記入は日本でトレーニングしていかなかった(まさかカルテを書くとは思っていなかった)ため、最初はとてつもなく時間がかかりました。最終的に2ヶ月のアメリカポリクリを通して10人ほどの入院患者のH&PProgress noteを書くことができました。形式に関しては、先生が書いたカルテをいくつか丸暗記して、その中に出てくるテンプレートに慣れてしまえば簡単です。しかしHPIはテンプレートだけではカバーできず言いたいことを正確に、自然な英語で表現するのが外国人にとってかなり困難だと感じました。あと海ポリ向けの授業で行った診察/プレゼンと同様に、英語でのカルテ記入も練習して行けばよかったと後悔しました。

 South Dakotaでの生活に関してですが、1週間目は鬱状態でした。天気が悪く、実習が大変で、病院まで40分の運転は眠くて辛いし、一人寂しく自炊をし(しかもアメリカのスーパーで買った物で日本食を作っていたので美味しくない笑)、本当に日本に帰りたいと思っていました。しかし2週間目に気分が一転。理由の一つはポリクリ後にゴルフでハーフラウンドができることに気付き、二つ目はアメリカにある日本食スーパーから通販で日本食を取り寄せたことです。笑 ゴルフに関してですが、こちらは土地が安いためフィーが激安。クラブをレンタルしてもハーフで20ドル弱、日が沈むのが9時近くなので5時に実習が終われば余裕をもってプレーできます。ここで初めてプレーしたときは1人で回れたのですが、その時以外は現地の人と一緒でした。知らない人とプレーするのは最初緊張しますが、回っているうちに仲良くなれます。また会話のよい練習にもなりました。日本の食材に関しては取り寄せて大正解でした。美味しくないものばかり食べていては元気が出ないこともわかりました。今まで一人暮らしをしたことなく、カップラーメンしか作れなかった僕ですが、日本食を食べたい一心でちょっとした料理つくれるようになりました。

 「アメリカの医療とは」を書きたいですが日本の医療との違いは星の数ほどあって書ききれません。しかしそれら全ての違いの根本にあるのは「医療保険制度の差」であると思います。アメリカの医療だけが決して最先端ではありませんし、システムも完璧ではありません。「合理化」が進んでいるので医者は働きやすい環境にありますが、「お金の絡んだ合理化」がむしろ進みすぎて医療の質を落としている側面も目にしました。

 アメリカの医療で素晴らしいと感じたのは教育システムです。「アメリカの医学生は日本の研修医よりもできる」という噂は本当でした。これはアメリカの学生が日本の学生よりも多く勉強しているからではなく、教育システムがそうさせているのだと思いました。これに関してはまた時間があったときに。。。

2011/05/10

Melbourneより

小野寺です。五月の頭からオーストラリア入りしてはや一週間。なんとか元気にやっています。
こちらは季節が日本と真逆なので、これからどんどん寒くなっていくようです。日本は夏日が来ているという噂ですが、こちらはこれからコートが手放せない季節です。ちなみにメルボルンでは冬は日本で言う梅雨のような気候が多く、晴れの日がほとんどありません。あってもほとんど病院の中なのであまりわかりません(笑)
物価も日本の二倍くらい高く、ちょっとしたサンドイッチが6-8$と良いお値段をしているようで、その他の物ももれなく日本よりも高く、金銭感覚が崩壊しそうです。(オーストラリアドル1$=95円)
その分オーストラリアの人たちは皆良い人たちばかりで、とても親切でみんないろいろ教えてくれます。とりあえず右も左もわからなくて聞いてばかりですが・・・^^;

僕は英語があまり達者ではなく、ちょっとしたコミュニケーションでもすぐつまずいてしまう程度の英語力なので、そんなにオーストラリアを語れませんが、とても良い経験をさせてもらっています。
文化や言語や考え方が全く異なる場所で、日々たくさんの事を学ばせてもらっています。
最初の一週間は本当に英語ができなくて絶望的でしたが、最近だんだん慣れてきました。
このような経験をさせていただいているのは紹介していただいた呼吸器内科の佐藤先生の尽力なしにはありえません。
そして英語のレクチャーをしていただいた馬場先生がいなければ、僕は今頃メルボルンで途方に暮れているでしょう。ちなみに馬場先生から教わったことは日本でも大活躍でした。
その他にも実習に関わった方々、そして両親に感謝の気持ちを述べたいです。

実習はまだ3週間弱ありますが、これからガンガン攻めて、よりよい実習になるよう励みたいと思います。

そのうち、『オーストラリアの医療とは』みたいなことを書けたらいいなと思います。

2011/04/23

訂正!

第五世代セフトリアキソン
第五世代セフェム

アメリカ最終日

アメリカのスタンフォード大学で感染症を回っている長澤です。今日が最後のスタンフォードです。

日本ではまだ見ることができない、目新しいことを書こうと思います。


まずは第五世代セフトリアキソン。

Ceftaroline(セフタロリン)という抗生剤が米国国内で使用されています。つい最近発売になったそうで、Stanfordの感染症科でもさっそく患者に投与しています。AttendingにCeftarolineって何ですかと質問したところ、翌日論文を複数コピーしてきてくれて回診の前に勉強会が開かれました。 

 大きな特徴はMRSA 、特に皮膚の感染に対して効果があるということ。今までMRSAといったらバンコマイシン、バンコに耐性/アレルギーがあったらリネゾリド/ダプトマイシンなどでした。セフタロリンはバンコ/リネゾリド/ダプト耐性株にも効果があるということで、抗菌薬の選択肢が広がったことになります。現在報告されている副作用は第三世代セフェムのセフトリアキソンに似ているとのこと。そのうち日本でも使えるようになるみたいです。

詳しく知りたければceftaroline とググってみてください。もしくは学校のパソコンから

http://cid.oxfordjournals.org/content/52/9/1156.short

などに。国家試験には1000%出ないけど!



次はLeft ventricular assist device(植込型左室補助心臓)

今週はimmunocompromised host cerviceを回っています。ここで見る患者は免疫機能が極端に低下している状態です。具体的には癌で抗がん剤、移植前後でimmunosuppression agentを使用中の患者です。スタンフォードは移植センターがあるので移植患者が大勢います。

昨日、心筋症で心臓移植を待っていて入院している患者を診察していました。聴診すると心音が聞こえず、MV領域を最強点とする「うぃーん」というモーター音が聞こえてきます。脈を触ったところ、脈がありません。お腹からは直径5mmほどのコードが出てきていて携帯式のバッテリーに繋がっていました。

あとで先生に聞いたところLVAD(エルヴァッドと発音), Left ventricular assist deviceだよ!とのこと。初めてみたのでさっそくググると

http://www.youtube.com/watch?v=kZ1fjrRKJu8

http://blogs.yahoo.co.jp/hirofu222/44790812.html

日本では今月発売のようです。植え込み型でベッドに縛られず、歩き回れるというのがすごいと思います。

しかし移植がほとんどできない日本で実際に使用されるかは不明です。



今日は金曜日。週末はせいやとYosemite National Parkに行ってきます!

2011/04/11

gratuityについて

ホテルのレストランでmorning buffetをとったらreceipt にgratuityという欄があって最初とまどったけどどうやらtipの意味らしい。
でもすでにservice料込みの値段が書かれてたんですよね
なんか二重にとられた気分

まだこっちのtipマナーについてけません

2011/04/07

海外ポリクリin アメリカ

石井聖也です。
僕は今週からアメリカのStanford大学でポリクリをしています。
元ルーミーの長澤と、慈恵の人と三人でのホームステイ生活を楽しんでいます。
自分に向かってわかりやすく話してくれれば聞き取れるけど、ネイティブ同士の会話になったとたんに会話の内容が全くわからなくなります。これはきっとみんな共感してくれるはず!

2011/04/03

実習開始

今日から僕もミネソタ入りをし月曜日からメイヨ―クリニックでの実習が始まることになりました

アメリカ滞在中でもし連絡を取りたい方がいたら
011447889606838
まで


2011/03/28

イギリスの医療について

イギリスの医療についてつらつらと書きました

ただし、あくまでイギリスの南部地方の一病院で見てきたことですのでバイアスかかりまくっていて一概にこれがイギリス全体の医療とはいえないことはご容赦ください


とりあえず僕がイギリスで一番感じたことは
患者さんの医学教育に対する理解度の高さです

これは国民性なのか、それとも医療費の自己負担が全額タダなためかはわかりませんが
医者、または医学生を育てることが結局自分たちの健康にとってのメリットなんだということを患者さん自身が認識していることがすごく伝わってきました
一時はイギリスも医療崩壊を経験したと聞きましたが今ではそれはどこにもみられませんでした

具体的には、学生が上級医の紹介なしにいきなり自分であいさつして問診や身体診察をしても一度もいやな顔をされませんでしたし逆に俺が教えてやるという感じでした。

また回診中に実際に患者さんの身体を使って身体診察のとり方を教えてもらったり、患者さんの目の前で患者さんの病気の治療法について話しあったりしても快く応じてくれました

このような風土が根底にあるためか、イギリスの医学教育はとても身体診察を重要視していますし実際に明らかに向こうの学生の方ができると思います
ただ病気の病態などについては僕が参加したM3の系統講義を見た中では日本の方が詳しいところまで勉強していると思います
こちらはどちらかというと実践的な知識を重要視していて、講義にも実際に患者さんが来ていかに症状が始まってどういう検査をされどういう治療がなされたかを語っていましたし、講義内容もCASEをつくっての実践的な内容でした

学生のうちで実際の診療に役立つ知識をたくさん知っておいた方がいいのか、それとも病気の根底にある病態をきちんと把握していたほうがいいのかどちらが良いのかは今の僕にはわかりませんがとりあえずそのような違いははっきりとありました

また向こうの学生と交流して感じたことはとてもみんな国際的な視野を持っているということです。特に驚いたのは高校から大学に上がる前に一年間休みをとってその間にアフリカの病院でボランティア活動をしていたという話しを聞いたことです
それはごく一部の学生だけなのではないかと思いましたがいろんな話を総合するとアフリカなどの旧大英帝国の植民地でのボランティア活動は特にめずらしいことではなく、少なくとも日本のように一浪することに特に抵抗は感じていないようでした

MRI・CTなどの医療検査器具については日本の方が画質がきれいだったように思いますし結果が出るスピードも日本の方が早い印象でした。
ただ一慨にこれも言えることではなく例えばcardiologyをまわった時は何千万もする最新式のエコーを使ってましたし、cardiology専用にMRIがあるなどすごかったです。とりあえず画質はかなり鮮明で、また日本では横断面のMRIしか見ませんが、冠状断、矢状断の画像も普通に使っていましたし、さらにモーションMRIといってカラードロップエコーのMRI版みたいのがあって解剖がすごくわかりやすかったです

医療制度については国民保険制度ある分がアメリカよりもイギリスの方が日本に近い印象でしたが、
もっとも大きな違いの一つはGP制度がイギリスにはあることです

日本では患者さんはただのかぜ症状でもいきなり大学病院にかかることができますが、イギリスでは必ずGP(general practitioner)という町医者のような医者が地域ごとに存在していて初診は彼らに診てもらい、より専門的な治療が必要と判断された時のみ大学病院に紹介されてくる仕組みになっています


とりあえず、違いをあげればきりがないのですが勘違いをして欲しくないのはどちらの医療がより優れていてどちらが劣っているということをいいたくて書いているわけではないということです

例えばGP制度をいきなり日本に導入しても絶対うまくいきませんし、そもそも日本にももとからたくさんの優秀な開業医がたくさん存在していますからこれらの医療制度はその国々の文化や国民性に根付いたものでないといけないと思います

ただ、知ってもらいたいのは今の日本の医療制度が唯一のものではなく
他にも様々な医療の在り方があり場合によっては海外の医療を技術だけではなく制度もとりいれていった方が良いのではないかということです

Brit railについて

昨日、イギリスから帰国しました!
予想以上に充実した実習ができとても幸せです

週末はほぼ観光してきたんですが、これからイギリスに行く人にぜひおすすめしたいのは
Brit rail pass
という日本で言うところの青春18切符のようなものがあるんですが
一応規定では2カ月間で4日乗り放題というものですが、けっこう駅員さんが適当で僕と僕の友達はそれぞれ9回使えました(あまり大きな声では言えませんが)

でももし規定どうりにしか使えなくても責めないでください

来週の土曜日からアメリカでの実習が始まります
こちらは正規の実習手続きを通してないのでイギリスのようにきちんとプログラムが組まれているわけではありませんが積極性でカバーしていきたいと思います

アメリカ到着しました。

長澤です。明日からStanford Universityでポリクリが始まります。
今一番の心配事は、明日のオリエンテーションです。現地の学生に混じって大丈夫なのか!?今からかなり緊張しています。

こっちのプリペイド携帯を購入しました。
番号は
650-690-1228
です。ゴールデンウィークは日本に帰りますが5/31までアメリカにいるのでアメリカ組の人は連絡ください!

では。

2011/03/09

携帯電話について

イギリスから投稿します
携帯電話についてですがみなさん何を使うか決めてますか
僕はモベルの携帯にしたんですがもし同じモベルの携帯を購入する予定がある人は
紹介するとソフトバンクのただ友みたく安くなるらしいので教えてください
紹介メール送ります

興味ある人はモベルのサイトに

イギリスでの様子はまた後ほど報告しようと思います
小野博也

2011/02/20

Feb 9, 2011 Photo

 
 
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このアルバムには 20 枚の写真があり、2011/05/21 まで SkyDrive で利用できます。
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