2014/03/17

Beaujon Hospital での実習前半総括

伴田です。

Beaujon hospital in Parisでの実習も半分終了したので、前半を振り返ってみようと思います。少し長いです。

一日の流れは、7:00に起床し、7:30に病院へ出発。基本的に8:30からのモーニングカンファレンスに参加し(フランス語なのでさっぱりわからないので、ひたすら前の画像を見てるだけ。たまに隣の学生に教えてもらう)、9:30から手術見学スタート。(運がいいとここから実習スタート) スペインから来ているインターンの医師もobserverとして見学に来ていて、相談して一番面白そうな手術に入ることにする。その時に、インターンの人にカルテから患者背景を教えていただく(フランス語なので一人ではカルテ読めない)。

どんなに難しいオペでも14:00には終わってしまう(日本では考えられない)ので、その手術室にいた医者と、周りにいた医者を誘って医者専用の職員食堂へ。60ユーロ(1ユーロ140円くらい)で、1ヶ月昼ご飯食べ放題。テーブルでのブッフェ形式で、回ってきた大皿から好きなだけよそって次に回す感じ。美味しいし、野菜豊富。自分の体調はこの野菜量で維持されていたと言っても過言ではありません。外食では野菜あまり食べませんから…
食後のコーヒータイムを経て、インターンたちはパソコンに向かって病棟業務を開始します。
日本の外科レジデントは手術が終わるのがだいたい夜になるので、昼ごはんもあまり食べれませんし、病棟業務は夜こなさなくてはなりません。これは大きな違いです。
病棟業務は見ていてもつまらないからと言って、面白い患者の説明を少ししてもらった後に、パリの街を散策するように命令されます(笑)
日本のガイドブック見せながら、いろんなオススメスポットを教えてもらって街へ繰り出します。
宿に帰ってくるのはなんだかんだで21:00前くらいになってしまい、慌てて閉まりかけのレストランに駆け込んで夕食を済まし、シャワーなどを浴びたら22:30くらいになってしまうので、そのまま疲れて寝てしまいます。本当は少し調べ物とかしたいのですが。。。

週末は、全て観光に使っています。

先週末は、土日を利用してヴェルサイユ宮殿と、モンサンミッシェルに行ってきました。
今週末は、パリから460kmほど離れたリヨンという街(旧市街が世界遺産で、美食の街)に行ってきました。というのも、本院での実習で仲良くなった研修医の5年先輩で、循環器内科をやられているドクターが、研究でフランス国費留学をリヨンでしているらしく。お会いできることになったのです。
あと、日曜日はロワール地方(フランスから200km程)の有名な古城巡りをしました。

第二週の水曜日に嚢胞線維症の患者な対して肺肝同時移植があったので、移植チームの一員として参加してきました。ここでは移植について少し詳しく書いてみようと思います。
ヨーロッパはほぼ全てが脳死移植なので、待機的に行われることは少なく、大体が夜に行われます。限られた移植専門施設で行われます。そのような施設では、最低でも年間100件をこなすのが普通みたいです。Beaujon hospitalも移植専門施設の一つなのですが、昨年は少し少なめの80件だったようです。
Beaujon hospitalには肝臓移植を専門に行っている女性ドクターがいらっしゃり、年間100件以上の移植を10年間行っています。移植チームは、このドクターと、助手のインターンの先生、オペ看2名、グラフトを取りにいくインターンのドクターの5人で構成されています。
今回は肺移植が先に行われるということで、その病院にチームが出向いての手術となりました。セキュリティのために事前にオペ着に着替えて、手荷物も持たずに向かいます。オペ看の人は、手術中に使う臓器保存液や、輸液を持って行っていました。自分の施設のものが一番安全、だそうです。
肺移植が予定より2時間遅れたため、22:00から肝移植がスタートしました。自分は、なんと、第2助手として吸引や術野の確保などを担当させていただけました!光栄です!
日本では12時間(以上、自分が順大で見学した生体肝移植は16時間)かかるのですが、今回は出血コントロールが難しかったものの、5時間で終了(つまり、3:00AM)。普段は3〜4時間らしいです。驚異の速さ。出血も多くありません。術後の経過も良好のようです。
タクシーで宿泊先まで送っていただきました。
3時間だけ寝て、次の日もちゃんと実習に行きましたよ(見学していた手術の内容は意識が飛んでいたのか、半分も覚えていませんが…)。

と、こんな感じで実習期間が折り返しました。

そうそう、インターンの方にご飯なども連れて行っていただけました。


残り2週間ですが、まだまだいっぱい手術を見学して、観光もしっかり楽しみたいと思います。

2 件のコメント:

野崎侑衣 さんのコメント...

ロワール城うらやましー♡
お土産話、楽しみにしてるよー(*´∀`)ノ
ついでにお土産も楽しみにしてるよー(*´∀`)ノ笑

Robin Milford さんのコメント...

肺移植は、肺の健康を取り戻すために非常に重要な手段です。肺移植手術は高度な医療技術を要するため、専門家のチームと十分な準備が必要です。また、肺移植は長期的な治療計画の一部であり、患者の生活の質を改善する可能性があります。最新の医療情報を提供し、肺移植に関する質問や懸念を解消するために、医療機関や専門家に相談することが重要です。