2014/07/23
2014/05/22
University of Floridaでの実習
高橋大悟です!
僕は脳神経内科の大山彦光先生のご紹介で、フロリダ大学の神経内科で実習を行っています。
実習は基本的に Center for Movement Disorders and Neurorestoration という外来診療の施設で行っています。
そのため僕の実習は主に外来陪席で、特に脳深部刺激療法(DBS)の手術適応の判断や、術後の定期フォローについての診療を多く見ています。自分でも何故こんなマニアックな所に来たのか謎ですが、実習はかなり楽しく、試験に出ないであろう知識を着々と蓄えています…。
DBSはこちらではパーキンソン病だけでなく、ジストニア、本態性振戦、Tourette症候群、うつ病などに対しても盛んに行われており、手術にも入らせて頂きました。
DBS surgeryの一番の特殊な点としては、術中に患者が常に覚醒状態にあることです。開頭後、電極を視床下核や淡蒼球内節に到達させたときや、特定の部位で刺激を行ったときの患者の症状の改善度を患者自身と対話しながら確認するためです。
なのでオペは患者と談笑しながら行われ、まるで美容院にいるかのような雰囲気でした。
本態性振戦の患者さんで、電極を刺入した直後に彼女の描く螺旋が劇的に改善したのは衝撃でした。彼女もawesome!といって喜んでいて、スタッフ一同も子どものように目を輝かせていたのは印象的でした。
また、オペ中に音楽をかける先生は多くいらっしゃいますが、なんとDBS surgery においては、患者がお気に入りの音楽を持参します。洋楽なので僕の知らない曲が多いのですが、中には知っている曲もあります。"Rescue me" という曲 (天使にラブソングをという映画のサントラです) がオペ室に響きながらオペが進んでいく光景は異様でした(笑)
宿泊はアメリカ人のおばさんの家に住まわせてもらっています。中国人の神経内科医と脳外科医も一緒に住んでいます。日中友好と行きたいところですが、たまにイラっとすることもあります。人のバナナを勝手に食べるのは中国の文化でしょうか?笑
まあでも基本的にはいい人なので、なんとか仲良くやれています。
英語については、聞き取れはするのですが、やはり語彙が足りず自分の思った事を十分に伝えられなくて、とても歯がゆい思いをしています。医学英語に関しては馬場先生のご指導のおかげで意外とイケるのですが、日常会話はなかなかキツいです。英会話力の無さを痛感しました。円滑なコミュニケーションがとれないことは医者として致命的だと思います。
残り少ないですが、最後まで有意義に過ごして終わりたいと思います。
駄文で失礼しました。きりが無いのでこの辺で。
2014/05/21
Stanford Hospital & Clinicsでの実習
5/12-6/6でサンフランシスコのStanford Hospital & Clinicsで実習しています。
こっちにきてから10日くらい経過しました。
サンフランシスコは基本的に毎日快晴で、とりあえず雨に一度もあたったことは無いです。
前置きはこのくらいとして、病院の話を。
私は、Oncologyにいるため、病棟ではなくCancer Centerにいます。inpatientをみるときは病棟のある本院の方へ移動します。
毎日の実習の予定としては、午前と午後でどの先生につくか大体予定が決められていて、その先生とともに行動する、と言った感じです。
私は肺癌を多く見たく、かつ、病棟を多く見たいために、大体肺癌が専門の先生(外科、内科問わず)につき実習し、そして、外来と病棟が半分半分くらいとなっています。ちなみに何も希望を言わずにいたら、外来メインになるみたいです。
しかし希望を言えば(例えば手術がみたい、研究室がみたい、など)、全然問題なく連れてってくださります。
とりあえずこちらは自分の希望をしっかり言うのが大事みたいです。
外来も病棟も先生と共に聴診や触診させていただいたり、患者についてや治療について質問があったら先生にするといった、日本と大体同じ感じです。英語ですが。
こちらに来た際に日本人の先生で以前Stanfordで勤務していた先生にお世話になったのですが、「患者1人みるにつき、何でもいいから一つ質問しなさい。質問しないことは失礼なことだ。」とおっしゃっていました。日本だと、先生の後ろにつき、疑問があったとき先生の忙しくなさそうなときにきき、あまり聞きすぎると迷惑、というように思っていたのですが、アメリカは根本的に違うみたいです。
Stanfordのある先生からも、「いつ帰ってもいいし、自分の好きなようにしなさい」と言われており、アメリカでは学生に主体性のある実習が行われていると思いました。
その分、責任を持って自分自身の行動を決めなくてはならない、といった感じですね。
Stanfordにいるうちはいい意味でのびのび過ごせたら、と考えています。今はひたすら質問をし、ごくたまーに「good question!」と言われるような日々です笑
日本とアメリカの違いで気づいたことは色々あるのですが、その中で一つ。
患者で肺癌頸部に転移している患者で、治療方針がまだ決まっていなかったため、治療方針決定のためTBLBをしないのかとOncologyで肺癌専門の先生にきいたら、気管支鏡はRespiratory Medicineの仕事だから頸部の生検しかできない、と言っていました。
日本では、呼吸器内科が全て検査含め行い、転移があったら御高診しますが、アメリカでは転移を含めて全てOncologyで診るが、検査は御高診、と言った感じです。確定診断が下った後に、じゃあOncologyでみましょう、と言った感じですかね。
どっちの分け方がより患者のためになるのか難しい問題ですが、私は日本で学んだためか、日本の分け方の方が好きです。しかし、難しいです。
疾患として面白いのもあったりします。
肺癌の頭蓋骨転移ははじめてみました。脳転移ではなく。
画像も面白く、先生方もこれは脳外ではなく整形なのか?と悩んでいましたね。
思いついたことを書いただけでまとまっていなくすみません。
とりあえず楽しくやっています!
こちらには2週間はやく福崎さんと吉本が先に来ていたため、生活もとても馴染みやすかったです。
今思い出しましたが、ホームステイをしています。
そして、おととい、その家の都合で別の家にホームステイの引っ越しをしました。
とても優しい方なんですが新しい家の二人がゲイなんです。アメリカはオープンみたいですゲイに対して。
最初びっくりしまして、今だにびっくりしていますが、無事に元気にやっています。
それでは、失礼します。
2014/05/17
2014/05/06
2014/05/01
今日で実習3日目を終えました。今のところ元気に過ごしています。
かなり稚拙な文章ですが…初めて投稿してみます♩
今日の予定は
8:30〜病棟回診
12:30〜レジデントのためのカンファレンス
13:30〜透析クリニック
でした。
毎朝の病棟回診では、回っているとどこからともなくその患者さんに関わるあらゆる職種(医師•看護師•薬剤師•栄養士•ソーシャルワーカーなど)が集まってきます。患者さんとその家族を交えて、直近の1日の容態について報告、現在の問題を時間をかけて話し合います。いま入院患者は20人ほどいるので午前中では終わらないくらいの勢いです。
PICUにいる子供の1人、2回目の肝•腎同時移植を受けて未だに拒絶反応と闘っている13歳の男の子の回診では、集中治療科、多臓器移植外科(?)も参加して、in/outのバランスについて今日も白熱した議論になりました。回診での先生たちどうしの会話は特に聞き取るのが難しくて、まだまだ断片的にしか理解できません。とくにこの輸液に関することになるとお手上げ状態です…この1ヶ月でもう少し分かるようになるでしょうか(e_e)
でも透析を通して全身管理をしているだけに、循環器や膠原病との兼科の患者さんが多くてとても面白いです。
病歴が分かりやすい患者さんをあててもらって、色々調べてみたり、一緒に診察したり、病歴を短くまとめるのに挑戦したりすることにしました。
そのうちの1人は、ターナー症候群と馬蹄腎を合併した5ヶ月の女の子です。フェローの先生が
"She is a 5 mo F with Turners and dysplastic horsesh…"
と紹介し始めてくれたときは、私にも分かりそうな単語が並んでる!とつい嬉しくなってしまいました。正確に聞き取れなかったので後で綴りをみてみたら、馬蹄腎はhorseshoe kidneyと言うようです。知らなかった私は勉強不足ですが…(^_^;)
今日は、腎移植後に不明熱が続く1歳の男の子に対して腎生検をするためのICにも同席させてもらうこともできました。お父さん•お母さんに、手技が必要な理由と方法、合併症まで噛み砕いて丁寧に説明してくれたので、私にもとても分かりやすく、こんな表現も使えるのか!という発見にもなりました。
長くなってしまったので今日はこれで終わりにします(^_^)
また明日もがんばってきます♩
2014/03/31
Beaujon Hospital=?iso-2022-jp?B?GyRCJEckTjxCPSw9Kk47ISM0NkFbGyhC?= と総括。
Beaujon Hospitalでの1ヶ月の実習が終了しましたので、総括したいと思います。
初日の感想で、英語が通じたと書きましたが、あれは運が良かっただけのようです。フランスは日本と似ていて、母国語以外の言語教育は恐ろしく遅れているみたいです。医者は普通に話せるのですが、看護師は話せない人が多いです。公共の場では、外人が集まるようなお店の店員は喋れる人が多いですが、駅の窓口や警備員、スーパーの店員などは全くダメなことが多かったです。一番すごかったのは、パソコンのGoogle翻訳も持ち出してきて、駅で対応されました。
ただ、日本とはまったく違い、フランス語と英語は同じラテン語系の言語なので、ニュアンスだけならかなり伝わります。日本人は全く伝わらないので、これは大きな違いです。
また、フランスは移民の国なので、多種多様な人種がいるため、日本人であっても病院で患者さんなどから不審がられるとこはありませんでした。むしろ、みんなフレンドリーなのです。日本の病院に黒人がいたら、患者は驚いてしまうでしょう。。。
今まで、パリでの生活、移植などについて投稿したので、最後は医者について書こうと思います。
フランスの医学生についてです。
フランスの医学部は全て国立です。
大学の医学部に入学を希望している高校生は、卒業時に理系一般バカロレア入学資格試験という、11科目以上(哲学なども含まれるみたいです)の試験を受け、全国で上位5万人が医学部のある国立大学への進学を許可されます。1年目は一般教養科目を学習します。1年目の終了時に、進級選抜試験が行われ、全国で7000人が2年以降の医学部進級を許可されます(ちなみに、日本の医学生は年間8000人らしいです) 。そこで進級できなかった人は、biologyや看護学部など、別の学部に進級するしかなくなります。もちろん、浪人する人もいるようです。フランスの医学部は日本と同じ6年制です。日本と同じく2年から本格的な医学教育が始まります。3年次からの医学教育が日本と全く異なります。3年生のからBSLが始まるのです。朝早くから病院に行き、昼までBSLを行います。指導医について、同じ患者を把握しなければなりません。カンファレンスで質問されることも多いです
。みんな必死に指導医について行き、なんとか把握しようと頑張っています。午後からは大学で講義があるようですが、出席は自由。各自で図書館で勉強する人もいるし、家でビデオ講義を見る人もいます。ようは、学末の試験にしっかり通れば進級できます。3年や4年でもしっかりした医学知識を持っており、私が質問したらよく教えてくれました。このような生活が卒業まで続くようです。ちなみに、ローテーションは2〜3ヶ月で、なんと、月100〜200ユーロが国から支給されます。プライドを持って勉強してそうな、優等生っぽい生徒が、日本より多かったです。
初めて手術に入って、皮膚を全く縫合したことがなかった4年生の女の子は、手術後に看護師から針を何本かもらってました。「私、初めてやったから全くできなかったわ、だから、すぐに練習しなきゃ」ですって。自分もその姿勢を身につけたいです。
男女比は1:2くらいで、日本の男女比と真逆な感じです。眼科と腎臓内科が賃金とQOLと、学問的面白さを総合して、人気みたいです。成績優秀な人は、循環器内科か外科らしいです。
医学部を卒業すると、成績が上位の人から、自分の専門を決めて行きます。そして、外科系5年間、内科系5年間、家庭医3年間のインターン期間に入ります。外科系は、半年ごとにローテーションします。病院が変わっていく先生もいました。給料は、1年目で1400ユーロ/月で5年目で2000ユーロ/月です。当直は100ユーロ/回らしいです。(1$=140\) 日本より少しいい位でしょうか。肝胆膵外科のインターンは、当直月5回、オンコール5回、移植当番3回くらいで、かなり忙しいみたいですが、日本みたいに、ボロボロになるまで大変そうという感じはありませんでした。外科の男女比は3:7くらいで、女性が多いからかもしれませんが。手術時間が短いのと、タイムフリーの手術がないので、その分病棟業務に当てれるからだと思いました。日本だと、朝から夜までずっと手術室で手伝わなきゃいけませんからね。
8:30からのカンファに向けて、7:30過ぎくらいにインターンは出勤してきます。手術は15時までにだいたいが終わります。平日の夜は曜日ごとに17:00〜20:00頃までいろんな科との合同カンファレンスがあります。内容は、難しい患者さんについて、病理カンファ、腫瘍学カンファ、移植カンファ、CPC(病理カンファの似てると思うのですが…)などです。
金曜日は半日使って次週の入院患者のカンファを行うのですが、外科のカンファに麻酔科医、放射線科医、オペ看、秘書など、いろんな人と一緒に話し合います。
一人の患者は、手術までに必ず1回は他科の先生との合同カンファで話し合われます。これも、あまり日本にないなと思いました。
患者さんについてです。患者さんはまず、症状があった時に家庭医のところへ行き、家庭医が専門機関の受信が必要か判断し、紹介状を書きます。日本のように、まず内科に送り、内科が手術適応だと判断して外科に紹介することもあるのですが、いきなり外科に紹介する場合も多いみたいです。日本の開業医は絶対しないことだと思いました。
手術に関してです。
こちらの病院の手術はとにかく時間が短かったです。日本と比較してみると、肝臓右葉切除は手術時間3時間で出血量400ml(日本は5〜6時間で150ml)、膵頭十二指腸切除は4時間で400ml(日本は10時間で150ml)、肝臓移植は4〜5時間で2000ml(日本は16時間で450ml)という感じです。手術時間は日本(私の比較対象は順天堂の肝胆膵外科)の半分ですが、出血量は日本の倍か、それ以上でした。もちろん、日本の平均的な外科医と比べてしまったら、出血量はこちらの方が少ないですが。術後合併症の頻度は、順天堂の方が少ない気がします。順天堂の教授はまさに神業と言われる所以を知った気がします。なぜ、これほどまでに早いのかというと、剥離スピードがかなり早いです。ためらいなく剥離して行きます。しかし、しっかりと大事な血管を結紮しながら進めていて、繊細な部分もありました。これはこれで、日本の外科医にはない技術だとおもいます。日本人の剥離が、慎重に、しっかり
と目で見て次にどうするかを塾考しながらなのに対し、こちらは、体に染み込んでいて、何万回も繰り返してきた動作を、反射的にやっているという感じです。流れるような手術でした。
合併症を起こさなかった患者さんの入院期間は、日本の半分から1/3程度です。日本の入院期間を先生に教えたら、研修医がかわいそうだねと言ってました。
馬場先生の医学英語トレーニングは、本当に役に経ちました。自分は、外科だったので、それにフランスだったので患者の問診診察ができなかったのは残念な点ですが、自分が考えていたよりも医学単語や、問診の時の言葉の言い回しなどが見についていて、医者と話す時に本当に助かりました。これがなかったら、まともな実習になっていなかったかもしれません。
本当にありがとうございました。
3月という、5.6月に行くみんなよりも早めに行っている分、その人たちの参考になればと、海外での率直な感想を、何回も、しかも長々と投稿させていただきました。
海外実習の前に、馬場先生に教わった、問診診察法、サマリーの書き方、単語帳、実習科のメジャーな疾患、解剖と日本での疫学・治療法など、外科に行く人は、さらに日本での術式と局所解剖などは抑えておいて損しないと思います。
そこの教授が世界的な第一人者なのなら、論文にも目を通してから行くと、どんなことをしているのか事前にイメージしやすいですし、教授との話のネタになります。
一つ後悔したのは、自分の大学の教授が出している論文も読んでから行けばよかったなと思いました。そうしたら、もっと日本のことを伝えられたのに。
言葉で表せるのはこれくらいになってしまいますが、言葉で言い表せないようなことは、もっともっとたくさん経験し、肌で感じることができました。一生この気持ちを忘れないようにしたいです。
最後に、この機会を作ってくださった肝胆膵外科の川崎教授、受け入れてくださったBeaujon HospitalのBelghiti教授、熱心に英語が全くできなかった私に医学英語指導してくださった馬場先生、この実習を許可し、金銭面で援助してくれた両親に感謝いたします。
以上で投稿を終わります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2014/03/19
2014/03/17
Beaujon Hospital での実習前半総括
Beaujon hospital in Parisでの実習も半分終了したので、前半を振り返ってみようと思います。少し長いです。
一日の流れは、7:00に起床し、7:30に病院へ出発。基本的に8:30からのモーニングカンファレンスに参加し(フランス語なのでさっぱりわからないので、ひたすら前の画像を見てるだけ。たまに隣の学生に教えてもらう)、9:30から手術見学スタート。(運がいいとここから実習スタート) スペインから来ているインターンの医師もobserverとして見学に来ていて、相談して一番面白そうな手術に入ることにする。その時に、インターンの人にカルテから患者背景を教えていただく(フランス語なので一人ではカルテ読めない)。
どんなに難しいオペでも14:00には終わってしまう(日本では考えられない)ので、その手術室にいた医者と、周りにいた医者を誘って医者専用の職員食堂へ。60ユーロ(1ユーロ140円くらい)で、1ヶ月昼ご飯食べ放題。テーブルでのブッフェ形式で、回ってきた大皿から好きなだけよそって次に回す感じ。美味しいし、野菜豊富。自分の体調はこの野菜量で維持されていたと言っても過言ではありません。外食では野菜あまり食べませんから…
食後のコーヒータイムを経て、インターンたちはパソコンに向かって病棟業務を開始します。
日本の外科レジデントは手術が終わるのがだいたい夜になるので、昼ごはんもあまり食べれませんし、病棟業務は夜こなさなくてはなりません。これは大きな違いです。
病棟業務は見ていてもつまらないからと言って、面白い患者の説明を少ししてもらった後に、パリの街を散策するように命令されます(笑)
日本のガイドブック見せながら、いろんなオススメスポットを教えてもらって街へ繰り出します。
宿に帰ってくるのはなんだかんだで21:00前くらいになってしまい、慌てて閉まりかけのレストランに駆け込んで夕食を済まし、シャワーなどを浴びたら22:30くらいになってしまうので、そのまま疲れて寝てしまいます。本当は少し調べ物とかしたいのですが。。。
週末は、全て観光に使っています。
先週末は、土日を利用してヴェルサイユ宮殿と、モンサンミッシェルに行ってきました。
今週末は、パリから460kmほど離れたリヨンという街(旧市街が世界遺産で、美食の街)に行ってきました。というのも、本院での実習で仲良くなった研修医の5年先輩で、循環器内科をやられているドクターが、研究でフランス国費留学をリヨンでしているらしく。お会いできることになったのです。
あと、日曜日はロワール地方(フランスから200km程)の有名な古城巡りをしました。
第二週の水曜日に嚢胞線維症の患者な対して肺肝同時移植があったので、移植チームの一員として参加してきました。ここでは移植について少し詳しく書いてみようと思います。
ヨーロッパはほぼ全てが脳死移植なので、待機的に行われることは少なく、大体が夜に行われます。限られた移植専門施設で行われます。そのような施設では、最低でも年間100件をこなすのが普通みたいです。Beaujon hospitalも移植専門施設の一つなのですが、昨年は少し少なめの80件だったようです。
Beaujon hospitalには肝臓移植を専門に行っている女性ドクターがいらっしゃり、年間100件以上の移植を10年間行っています。移植チームは、このドクターと、助手のインターンの先生、オペ看2名、グラフトを取りにいくインターンのドクターの5人で構成されています。
今回は肺移植が先に行われるということで、その病院にチームが出向いての手術となりました。セキュリティのために事前にオペ着に着替えて、手荷物も持たずに向かいます。オペ看の人は、手術中に使う臓器保存液や、輸液を持って行っていました。自分の施設のものが一番安全、だそうです。
肺移植が予定より2時間遅れたため、22:00から肝移植がスタートしました。自分は、なんと、第2助手として吸引や術野の確保などを担当させていただけました!光栄です!
日本では12時間(以上、自分が順大で見学した生体肝移植は16時間)かかるのですが、今回は出血コントロールが難しかったものの、5時間で終了(つまり、3:00AM)。普段は3〜4時間らしいです。驚異の速さ。出血も多くありません。術後の経過も良好のようです。
タクシーで宿泊先まで送っていただきました。
3時間だけ寝て、次の日もちゃんと実習に行きましたよ(見学していた手術の内容は意識が飛んでいたのか、半分も覚えていませんが…)。
と、こんな感じで実習期間が折り返しました。
そうそう、インターンの方にご飯なども連れて行っていただけました。
残り2週間ですが、まだまだいっぱい手術を見学して、観光もしっかり楽しみたいと思います。
2014/03/07
今日から実習スタートしたので、報告します。
パリのBeaujon HospitalのHepatobiliary Pancreatic Surgeryで4週間実習します。私が宿泊している、Cite Internationale Universitaire de Paris(パリ国際大学都市)からは電車を2回乗り継いで、1時間と少しかけて通うことになります。宿泊施設のあたりはとても治安がいいみたいですが、病院のあたりは治安が悪いようで、少し時間をかけて通うのは正解だったかもしれません。それに、通勤している学生やサラリーマンとかと一緒に電車を乗り降りするのは、パリに住んでいる感じがして面白いです。朝ご飯は、病院に1時間早く着いてしまったので、病院のパン屋さんでクロワッサンとマフィンとカフェラテを注文。緊張していた心が和みました。ちなみに、英語に関しては、日本よりぜんぜん通じます。生活には困らなさそうです。
モーニングカンファレンスを9時から参加し、すぐにオペ見学。今日はCongenital multiple simple cysts diseaseという、肝臓と腎臓に多発嚢胞を生じる珍しい疾患に対して、肝右葉切除を行いました。6時間のオペです。手術室でいろんな先生とディスカッションしたり、質問したりしながらオペは進んで行きました。日本のように、教授は昼過ぎのメインのところで登場。そこで初めて挨拶しました。右葉摘出後に教授と一緒に退出。無事にお土産も渡せました。
今日はこれで終わっていいから、観光してきなさい、と指令が出たので、帰りがけに凱旋門とシャンゼリゼ通りを通ってエッフェル塔まで散歩して観光。写真に収めてきました。
夜はスーパーで飲み物を購入して、宿泊施設内のレストランで夜ご飯としました。
初日を終えた感想としては、何と言っても、馬場先生のプリントの単語をしっかり暗記していてかなり良かったです。あれはかなり重要単語なので、組み合わせを変えてうまく使えば、かなりレパートリーが増えます。
あと、実習で肝胆膵外科を回った時にしっかり手術を見学しておいてよかったです。手術手順や、術後管理など、レジデントの先生と話すことができました。
腹部解剖も大まかに覚えておいて助かりました。
馬場先生のプリントと、1号紙の英単語と、(メジャーな疾患名)と、だいたいの解剖を覚えておけば、ある程度質問したり、答えたりできそうです。
こんなにカタコトな英語でも、しっかり大きな声で、ゆっくり言えばちゃんと伝わるんですね。お互いに英語を母国語としないのに、ちゃんとコミュニケーション取れるのが英語の魅力の一つだと感じました。
あと、医療(とか、人間の体の仕組み)って、世界共通なんですね、と、実感しました。
人の名前は全く覚えられませんでした。何回聞き直してもわかりません(笑)
フランス語の自己紹介を考えておいてよかったです。
5月から実習を始める人で、疑問がある人は是非聞いてください。
自分がした特別な準備としては、川崎教授から、相手方の教授の論文を読み込んで、彼らがどのようなことに取り組んでいるかをしっかり頭に入れて行きなさい。と言われたので、PubMedで20本ほど印刷して、abstract中心に一回だけ読んで行きました。もう少し時間があったら読み込めたと思うのですが……
教授から見たいものを自由に見なさいと言われたので、明日からの実習がどう進んで行くかはわかりませんが、たくさん医者と話して、少しづつ認めて行ってもらえるように頑張ります。
何か有益な情報が見つかったら投稿したいと思います。
馬場先生のおかげで、英語が大の苦手だった自分ですが、ちゃんと医学英語を使っています。本当にありがとうございました。
患者インタビューはできないと思いますが、それらでつけた知識を、たくさん医者と話して、質問して、ディスカッションして、out putしたいと思います。
2014/03/04
Beaujon hospital in Paris
伴田一真です。
今日から��スタ�トしたので、�告します。
パリのBeaujon HospitalのHepatobiliary Pancreatic Surgeryで4����します。私が宿泊している、Cité Internationale Universitaire de Paris(パリ国�大学都市)からは��を2回�り�いで、1��と少しかけて通うことになります。宿泊施�のあたりはとても治安がいいみたいですが、病院のあたりは治安が�いようで、少し��をかけて通うのは正解だったかもしれません。それに、通勤している学生やサラリ�マンとかと一�に��を�り降りするのは、パリに住んでいる感じがして面白いです。朝ご�は、病院に1��早く着いてしまったので、病院のパン屋さんでクロワッサンとマフィンとカフェラテを注文。��していた心が和みました。ちなみに、英�に�しては、日本よりぜんぜん通じます。生活には困らなさそうです。
モ�ニングカンファレンスを9�から参加し、すぐにオペ�学。今日はCongenital multiple simple cysts diseaseという、肝�と��に多��胞を生じる珍しい疾患に�して、肝右�切除を行いました。6��のオペです。手�室でいろんな先生とディスカッションしたり、��したりしながらオペは�んで行きました。日本のように、教授は昼�ぎのメインのところで登�。そこで初めて挨拶しました。右�摘出後に教授と一�に退出。�事にお土�も渡せました。
今日はこれで�わっていいから、�光してきなさい、と指令が出たので、�りがけに�旋�とシャンゼリゼ通りを通ってエッフェル塔まで散�して�光。写真に�めてきました。
夜はス�パ�で�み物を�入して、宿泊施�内のレストランで夜ご�としました。
初日を�えた感想としては、何と言っても、��先生のプリントの��をしっかり暗�していてかなり良かったです。あれはかなり重要��なので、�み合わせを�えてうまく使えば、かなりレパ�トリ�が�えます。
あと、��で肝胆�外科を回った�にしっかり手�を�学しておいてよかったです。手�手�や、�後管理など、レジデントの先生と�すことができました。
腹部解剖も大まかに�えておいて助かりました。
��先生のプリントと、1号�の英��と、(メジャ�な疾患名)と、だいたいの解剖を�えておけば、ある程度��したり、答えたりできそうです。
こんなにカタコトな英�でも、しっかり大きな声で、ゆっくり言えばちゃんと�わるんですね。お互いに英�を母国�としないのに、ちゃんとコミュニケ�ション取れるのが英�の魅力の一つだと感じました。
あと、医�(とか、人�の体の仕�み)って、世界共通なんですね、と、�感しました。
人の名前は全く�えられませんでした。何回�き直してもわかりません(笑)
フランス�の自己�介を考えておいてよかったです。
5月から��を始める人で、疑�がある人は是非�いてください。
自分がした特�な��としては、川崎教授から、相手方の教授の�文を�み�んで、彼らがどのようなことに取り�んでいるかをしっかり�に入れて行きなさい。と言われたので、PubMedで20本ほど印刷して、abstract中心に一回だけ�んで行きました。もう少し��があったら�み�めたと思うのですが……
教授から�たいものを自由に�なさいと言われたので、明日からの��がどう�んで行くかはわかりませんが、たくさん医者と�して、少しづつ�めて行ってもらえるように��ります。
何か有益な情�が�つかったら投稿したいと思います。
��先生のおかげで、英�が大の苦手だった自分ですが、ちゃんと医学英�を使っています。本当にありがとうございました。
患者インタビュ�はできないと思いますが、それらでつけた知�を、たくさん医者と�して、��して、ディスカッションして、out putしたいと思います。
���始! in Paris
伴田一真です。
今日から��スタ�トしたので、�告します。
パリのBeaujon HospitalのHepatobiliary Pancreatic Surgeryで4����します。私が宿泊している、Cité Internationale Universitaire de Paris(パリ国�大学都市)からは��を2回�り�いで、1��と少しかけて通うことになります。宿泊施�のあたりはとても治安がいいみたいですが、病院のあたりは治安が�いようで、少し��をかけて通うのは正解だったかもしれません。それに、通勤している学生やサラリ�マンとかと一�に��を�り降りするのは、パリに住んでいる感じがして面白いです。朝ご�は、病院に1��早く着いてしまったので、病院のパン屋さんでクロワッサンとマフィンとカフェラテを注文。��していた心が和みました。ちなみに、英�に�しては、日本よりぜんぜん通じます。生活には困らなさそうです。
モ�ニングカンファレンスを9�から参加し、すぐにオペ�学。今日はCongenital multiple simple cysts diseaseという、肝�と��に多��胞を生じる珍しい疾患に�して、肝右�切除を行いました。6��のオペです。手�室でいろんな先生とディスカッションしたり、��したりしながらオペは�んで行きました。日本のように、教授は昼�ぎのメインのところで登�。そこで初めて挨拶しました。右�摘出後に教授と一�に退出。�事にお土�も渡せました。
今日はこれで�わっていいから、�光してきなさい、と指令が出たので、�りがけに�旋�とシャンゼリゼ通りを通ってエッフェル塔まで散�して�光。写真に�めてきました。
夜はス�パ�で�み物を�入して、宿泊施�内のレストランで夜ご�としました。
初日を�えた感想としては、何と言っても、��先生のプリントの��をしっかり暗�していてかなり良かったです。あれはかなり重要��なので、�み合わせを�えてうまく使えば、かなりレパ�トリ�が�えます。
あと、��で肝胆�外科を回った�にしっかり手�を�学しておいてよかったです。手�手�や、�後管理など、レジデントの先生と�すことができました。
腹部解剖も大まかに�えておいて助かりました。
��先生のプリントと、1号�の英��と、(メジャ�な疾患名)と、だいたいの解剖を�えておけば、ある程度��したり、答えたりできそうです。
こんなにカタコトな英�でも、しっかり大きな声で、ゆっくり言えばちゃんと�わるんですね。お互いに英�を母国�としないのに、ちゃんとコミュニケ�ション取れるのが英�の魅力の一つだと感じました。
あと、医�(とか、人�の体の仕�み)って、世界共通なんですね、と、�感しました。
人の名前は全く�えられませんでした。何回�き直してもわかりません(笑)
フランス�の自己�介を考えておいてよかったです。
5月から��を始める人で、疑�がある人は是非�いてください。
自分がした特�な��としては、川崎教授から、相手方の教授の�文を�み�んで、彼らがどのようなことに取り�んでいるかをしっかり�に入れて行きなさい。と言われたので、PubMedで20本ほど印刷して、abstract中心に一回だけ�んで行きました。もう少し��があったら�み�めたと思うのですが……
教授から�たいものを自由に�なさいと言われたので、明日からの��がどう�んで行くかはわかりませんが、たくさん医者と�して、少しづつ�めて行ってもらえるように��ります。
何か有益な情�が�つかったら投稿したいと思います。
��先生のおかげで、英�が大の苦手だった自分ですが、ちゃんと医学英�を使っています。本当にありがとうございました。
患者インタビュ�はできないと思いますが、それらでつけた知�を、たくさん医者と�して、��して、ディスカッションして、out putしたいと思います。
���始! in Paris
伴田一真です。
今日から��スタ�トしたので、�告します。
パリのBeaujon HospitalのHepatobiliary Pancreatic Surgeryで4����します。私が宿泊している、Cité Internationale Universitaire de Paris(パリ国�大学都市)からは��を2回�り�いで、1��と少しかけて通うことになります。宿泊施�のあたりはとても治安がいいみたいですが、病院のあたりは治安が�いようで、少し��をかけて通うのは正解だったかもしれません。それに、通勤している学生やサラリ�マンとかと一�に��を�り降りするのは、パリに住んでいる感じがして面白いです。朝ご�は、病院に1��早く着いてしまったので、病院のパン屋さんでクロワッサンとマフィンとカフェラテを注文。��していた心が和みました。ちなみに、英�に�しては、日本よりぜんぜん通じます。生活には困らなさそうです。
モ�ニングカンファレンスを9�から参加し、すぐにオペ�学。今日はCongenital multiple simple cysts diseaseという、肝�と��に多��胞を生じる珍しい疾患に�して、肝右�切除を行いました。6��のオペです。手�室で一�に�ていたレジデントの先生とディスカッションしたり、��したりしながらオペは�んで行きました。日本のように、教授は昼�ぎのメインのところで登�。そこで初めて挨拶しました。右�摘出後に教授と一�に退出。�事にお土�も渡せました。
今日はこれで�わっていいから、�光してきなさい、と指令が出たので、�りがけに�旋�とシャンゼリゼ通りを通ってエッフェル塔まで散�して�光。写真に�めてきました。
夜はス�パ�で�み物を�入して、宿泊施�内のレストランで夜ご�としました。
フランス�の自己�介を考えておいてよかったです。
初日を�えた感想としては、何と言っても、��先生のプリントの��をしっかり暗�していてかなり良かったです。あれはかなりbasicな��なので、�み合わせを�えてうまく使えば、かなりレパ�トリ�が�えます。
あと、��で肝胆�外科を回った�にしっかり手�を�学しておいてよかったです。手�手�や、�後管理など、レジデントの先生と�すことができました。
腹部解剖も大まかに�えておいて助かりました。
��先生のプリントと、1号�の英��と、(メジャ�な疾患名)と、最低限の解剖を�えておけば、ある程度��したり、答えたりできそうです。
こんなにカタコトな英�でも、しっかり大きな声で、ゆっくり言えばちゃんと�わるんですね。お互いに英�を母国�としていないのに、ちゃんとコミュニケ�ションとれるのは英�の面白さかもしれません。
あと、医�(とか、人�の体の仕�み)って、世界共通なんですね、と、�感しました。
人の名前は全く�えられませんでした。何回�き直してもわかりません(笑)
教授から�たいものを自由に�なさいと言われたので、明日からの��がどう�んで行くかはわかりませんが、たくさん医者と�して、少しづつ�めて行ってもらえるように��ります。
何か有益な情�が�つかったら投稿したいと思います。(�ってきて眠くなければ)
5月からの海外��の��をしている人で、�いてみたいことがあったら��ください。
私がした特�な��としては、川崎教授に、相手方の教授の�文を�めるだけ�んで、彼らがどのようなことに取り�んでいるかを�に入れてから行きなさい。と言われたので、�当にPubMedで20本ほど�索してabstractを中心に�んでおきました。もう少し��があればちゃんと�みこめたのですが。。。
��先生のおかげで、英�が大の苦手な自分でしたが、ぎこちないながらも医学英�を使っています。本当に感�しております。
患者インタビュ�はできないと思いますが、その分、そこで得た知�を基に、医者とたくさん�して英�のout putをしたいと思います。